2006.9.7


 来日しているラファンにフランスのヴィシーオークションで落札したぺカットとフォンクローズ2本の弓の鑑定書を書いてもらうために都内で再会……

 ヴィシーオークションは普段は雑貨や宝石や車のオークションをやっていますが年に2回、2日づつ計4日間、楽器専門のオークションをやっています。
 主催者側の弓担当でラファン、楽器担当でランパルが居ます。

 今回鑑定書を書いてもらうフォンクローズはパジョーの弟子で140年前に亡くなっていますがフォンクローズはおそらく親方に忠実だったのでしょうパジョー作とフォンクローズ作は見分けるのが実に難しいのです!

 ラファンは二者の違い、見分け方を淡々と私に説きました。
このあたりも彼のフランス人らしからぬところで普通企業秘密だと思われることもこちらが知りたがっていると思えば出し惜しみせずに全て教えてくれます。

 私の為に長い時間を割いてくれた彼に感謝しつつも最近ヴィシーオークションの価格が高い!と皮肉を言うと「よそのオークションと比較すると値段は高いだろうが出品されている全ての商品は私とランパルががチェックしている。
だから楽器や弓の割れやヒビの修理痕も見逃すことなく出品時に公表しているし鑑定書は我われ二人が作成する!
その安心感から多くの人が集まり、結果的に値段が上がったのだろう」
と彼は言いました。

 確かにロンドンのオークションにも一応チェックする人は居ますがプロと呼ぶには程遠く、情報不足なために、落札してから「しまった!!」というケースも少なくなく,高い高いと言いながらもヴィシーで年2回、必ず落札しているのでおそらく私も納得しているのでしょう……